2021年10月31日日曜日

【日記】2021年10月30日、土曜出勤、大学運営方針に関する学長演説、7年で4倍になった研究費、初めて入った人文系ビル

土曜日だけれど午前中に会議があるので出勤。今日はオフィスには行かず、会議場のある人文系のビルへ直行した。初めて訪れる不慣れな建物な上に、週末の朝というイレギュラーな時間のため「ぼぉ~っ」としていたら、知らぬ間に別の会議にチェックインしてしまっていて慌てて本来の会議場へ移動した。しかし、入り口で「名簿に名前がありませんねぇ」とか言われて気づかない自分も抜けているが、「名簿の余白にサインして入ってください」と言って部外者を会議に入れてしまう受付の人もなかなかのものだ。いったい何の会議だったんだろう。

今日の会議は、人材集めに関する大学のポリシーを学長が説明するというのが主な目的で、基本的には出席して学長の演説を聞いていれば良いだけ。こういう完全トップダウンの演説会のような会議が年間に3-4回ほど開催される。中国的といえば中国的なイベントだが、大学が進もうとしている方向性を外国人にも詳しく説明してくれるのは悪いアイデアではないと思う。

学長の演説によると、2014年と今年を比較するした場合、大学全体の研究費が約4倍になっているとのこと。7年で4倍というのは、なかなか凄まじい増加ぶりだ。さらに、中央政府は世界中から優れた人材をさらに中国に集める方針のようで、「国力というのはつまるところ人材力のことである。国際競争とはつまるところ人材の獲得と与える待遇の良し悪し、そして人材を育てる教育の競争である」というような国の方針が講演の中で説明されていた。こういう方向で動いている限り、中国はまだまだ発展しそうな感じがしてしまう。

今日は初めて人文系のビルに初めて入ったので、ビルの内部を興味深く眺めていたのだけど、人文系のビルの施設も非常に立派だ。学長の話では、中文系や哲学系などの学問らしい学問をやっている部門についても、まだそうとうな人数の教員を新規に雇用する予定らしい。理工系の学部学科だけではなく、あらゆる学部学科が増強されていっている感じだ。

下の写真は玄関に張ってあったセミナーのポスター。阿Qって書いてあるから魯迅の話なのか。中国語がもう少し理解できるようになったら、こういう人文系のセミナーを気分転換がてら聞いてみるのも面白そう。

中国文学関係のセミナーの案内

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)