2022年8月13日土曜日

【日記】「ゼロからわかるブラックホール」と「きみの体は何者か」を一読

2022年8月12日(金)

台風は既に過ぎ去ったはずなのだけれど、台風一過で晴天というふうにはならず朝から激しい雨が降っていた。暴雨警報が発令されたために社区の無料PCR検査場は今日も引き続き閉鎖となった。これまでにも何度か日記に書いているが、悪天が続いてPCR検査を受けられない期間が長くなると、職場に入るために要求される陰性証明を維持することができず仕事に影響が出てくる。今週は博士課程の学生さんと研究の議論を行う予定だったのだけど延期することになった。

オンラインで議論をするという手もあるのだけど、どうも私はオンラインでの議論というのがあまり好きではない。現状のオンライン会議システムは、黒板やホワイトボードの前に立って、いろいろと落書きしつながら、あーだこーだ言いながら議論することの代わりにはまだならないというのが私の個人的な意見である。自宅にいると「なかなか頭のスイッチが入らない」という事情もある。

ゼロからわかるブラックホール 時空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム」(大須賀健著)を一読した。講談社ブルーバックスが夏休みということで「割引セール」をやっていたので、ここぞとばかりに天文や物理関係の電子書籍を大量に購入したのだけど、この本はその中の一冊だ。タイトルに「ブラックホール」という言葉が入っているので、ブラックホールについての本かと思って読み始めたのだけど、その実態は相対論的なディスクとジェットについて熱く語っている本だった。この研究分野は数理的な難易度が高く、一般向けに分かりやすく説明することはかなり難しいと思うのだけれど、最後までとても面白く読むことができた。

今日はもう一冊「きみの体は何者か」(伊藤亜紗著)という本を読んだ。以前、「日本哲学の最前線」(山口尚著)を読んだときに、日本の哲学の最前線を担う旗手の一人として伊藤亜紗さんが紹介されていた。この本の中で「自分の体は自分の思い通りにならない」という伊藤さんの言葉が引用されていたのだけど、これがとても印象に残り、出典を読んでみたいと思っていた。その出典がこの「きみの体は何者か」である。

この本は小学生高学年から中学生くらいの年齢の読者を想定して書かれている短い本なので短時間で読めてしまう。伊藤亜紗さんは「吃音」の持ち主なのだけれど、その体験から「自分の体との付き合い方」について若い人にアドバイスするといった感じの内容だ。子供向けに書かれた本ではあるけれど、吃音に限らず、何か自分の体に不満や問題を抱えている人が読むと、大人が読んでも少し気持ちが楽になるような作用があると思う。

中国語学習

単語と例文の暗記(20分程度)