2022年8月25日木曜日

【日記】「全国版リスク地区リスト」が消失、インプット系の仕事は純粋に楽しい

2022年8月24日(水) 

毎朝「広東省衛生健康委員会」という組織の公式WeChatアカウントで、最新の「全国版リスク地区リスト」をチェックすることが1年以上前からの習慣となっているのだけれど、8月15日の発表以降、全国版のリスク地区の情報が更新されなくなってしまった。例によって、なぜ全国版リスク地区のリストを発表しなくなったかという理由の説明はない。近隣の地域については引き続きリスク地区や新規感染者の情報が公表されている。

最近、全国規模のリスク地区数は増加傾向にあったが、リスク地区の設定条件が以前とは変わって来ているので、リスク地区数の増減がそのまま感染状況の深刻度には結びつかないような感じにはなっていた。もしかすると、このリスク地区リストの発表停止は、国の防疫管理政策が変わり始める兆しなのかもしれないと個人的には思っている。

台風が接近してきており、職場に行ったら帰ってこられなくなる可能性もあるので今日は自宅で仕事をしていた。しかし、昨日遅くまで台風情報や職場の台風関係の情報を確認するためにスマホを凝視していたためか、どうも今日は寝不足気味だった。

寝不足の時は、文章を書いたり講義の準備をしたりするような「アウトプット系」の仕事が捗らない。しかたがないので、ひたすら「インプット系の仕事」をやっていた。インプット系の仕事というのは、つまりは「読書」とか「勉強」である。具体的には、講義のネタ本を探したり、見つけたネタ本を読んだり、研究や学生指導に関連した論文を読んだり、まぁ、そんな感じのことである。

インプット系の仕事は純粋に楽しい。とにかく楽しいので、多少の寝不足ぐらいであれば問題なく出来てしまう。本心を言うと、「勉強」だけやって生きていけるんだったらこんなに楽なことはない。本や論文を読んで勉強している時は、至福の時間だ。しかし、勉強だけやっていたのでは誰もお金をくれないので、仕方なく勉強した知識を使って研究したり講義したりしているのである。

寝る前に「マンガでわかる量子力学 日常の常識では計りしれないミクロな世界の現象を解き明かす (サイエンス・アイ新書) Kindle版、福江純(著)」を一読した。著者の福江純さんは、直接の指導教官でこそないが、私が大学院の修士課程に在籍していたときにセミナー等でお世話になった先生だ。福江さんは降着円盤や宇宙ジェット等を専門とする理論分野の研究者なのだが、教育大学の教員を長く務められていたこともあり、科学教育や天文学の広報普及に関しても造詣が深い方だ。


在学時こそ、あまり深く関わる機会はなかったが、最近になって福江さんの本をいろいろと勉強させてもらっている。特に、講義の準備で煮詰まったときなんかに、福江さんの本をパラパラやっていると、「あ、そんな説明の仕方があったのか」とか「こういう図を見せれば分かりやすいか」といった気づきを与えてくれることが少なくない。

この本は「マンガ」と題名にあるが、各項目ごとにまず文章による説明があり、その要点を漫画でまとめるという形式になっている。見開きの左右が、文章による解説と漫画によるまとめという構成になっている訳だ。したがって、漫画部分だけ読んでいたのでは全く内容が頭に入ってこない。しかし、文章を読んでから漫画を見ると、漫画の部分が非常に良いまとめとして機能していることが分かる。漫画のテイストが、ちょっと「萌」すぎな感じはするが、中国の学生はこういうのも好きそうなので、そのうち講義で引用させてもらおうかなと思っている。

「マンガでわかる量子力学」より

中国語学習

単語と例文の暗記(20分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、エリーゼのために