2022年1月21日金曜日

【日記】2022年1月20日(木) 、自宅マンション封鎖管理3日目、仕事に集中できない、難航する検査記録の集計

自宅封鎖管理3日目。昨日PCR検査を受けなかった人がいることについて、住民のSNSグループで意見の交換が行われている。しかし、初日に戸別訪問で検体採取に来た検査官が「明日また来る」と言って帰ったのだから、違う場所で検査をしたら、検査から漏れる人が出るのは当たり前。うちも何の連絡がなかったので2日目に検査を受けることができなかった。

封鎖管理下で入ってくる連絡は突然来る上に強制力が伴うものも含まれており、なかなか家で仕事しようと思っても、封鎖管理関連の連絡に遮られて集中できない。封鎖管理を経験する前は、封鎖されたら家で仕事に集中できると思っていたが、実際はそうでもない。もっと長期間の封鎖になると状況が異なるのかもしれないが、短期間の場合は封鎖管理関連の連絡対応で時間が潰される。今日も朝から晩まで本業のオンライン会議が入っているのだけど、いったいどうなることやら。

「しっかり防疫ルールを守らないと、他の隔離場所ではルール違反で自宅から隔離ホテルに強制的に移されたところもありますよ」みたいな情報をグループチャットに流している人がいた。ニュース記事が添えられているので本当のことらしい。

今日も朝のお勤めPCR検査に行ってきた。封鎖管理中は検査のときだけ屋外に出られる。しかし、道路にバリケードが築かれており、それより外には行けない。検査ついでに外で日光浴をしている人が散見された。

PCR検査用の検体入れ

犬を飼っている人たちは検査のときに犬を連れてきて、しばらくバリケードで囲われた狭い場所で犬に散歩させていた。今日は昨日頼んでいた買い物を検査のときに受け取ることができた。

朝からオンライン研究会に参加しているが、自分がトークしているときに検査するからすぐに出てくるよう管理人から急かされ、集中を欠いてひどい発表になってしまった。

それぞれの家庭にいろいろな事情があり、突然「今すぐ検査に出てきてください」と言われても対応できない人もいる。昨日は外に出て検査を受け(られ)なかった人を無視して検査官がさっさと帰ってしまったが、今日は住人の要請で、帰る前に検査を受けていない人を戸別訪問している模様。

世帯内でPCR検査を受けた人数を報告するときに「人」という漢字をタイプできない外国人世帯が、スラッシュとバックスラッシュを組み合わせて「3/\」などと書いていた。アルファベットの国から中国へ来た人は大変だと思う。

今年は春節に帰省しないで大学に居残る大学院生がものすごく多いようだ。天文と物理だけでも52人の院生が大学に居残るとのこと。

住人全員がPCR検査を受けたかどうか確認するために、検査した人はWeChatグループで自己申告することになっているのだけど、この方法だと当然ながら申告し忘れる人がいる。「帳尻が合いません。申告を忘れていませんか?」という確認が何度も舞い込んでくる。

「いつ開放されるのか?」という質問が何度となく住民からWeChatグループに投げられているが、結局のところそれは「お上」が決めることなので、管理会社も含めて、誰もはっきりしたことは分からない模様。

「閉じこもっている」ことと「閉じ込められている」ことの間には心理的に明確な違いがあるなぁ、というのが封鎖管理三日目の感想。

「検査結果のスクリーンショットを提出してください」という要求に対して「うちは老人家庭でそういう事を言われてもどうすれば良いか分かりません」という反応が出てくるのは普通にある話だと思うけれど、そこですかさず「ボランティア」が動いて問題を解決してしまうところに中国の組織力を感じる。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)