2022年9月15日木曜日

【日記】「今日言って今日」の推薦書依頼、大学院生の机が足りない

2022年9月14日(水) 

秋学期も3週目に入った。そろそろ一回目の疲れが出てくる頃である。もう少し時間が経過して体が学期中のペースに順応してくると一日単位で疲労と回復のバランスをとることができるようになってくるのだけれど、最初の2-3週間は、体の何処かにまだ「夏休みモード」が残っており、なんとなく気が急いた感じで日々を過ごすことが多い。

今朝、いつものようにWeChatを覗いたら、かつての同僚から研究職応募用の推薦書依頼が舞い込んでいた。「締切は今日なんだけどなんとかならないか」とのこと。あまり詳しいことは個人情報なので明らかにすることは出来ないが、私とほぼ同世代の人で、かなり切羽詰まって職を探している様子だった。

最近推薦書を書いたことのある人であれば、以前書いた内容を下敷きにして短時間で推薦書をでっち上げることはそれほど大変ではないが、この人の場合は前回推薦書を書いたのはもう10年前で、かなり大幅な書き直しが必要となる。関係性の薄い人なら「今日言って今日」の推薦書依頼は断るところだけれど、かつて同じ釜の飯を食った仲間でもあるし、講義準備で忙しい中、なんとか時間を絞り出して2時間ほどでほぼスクラッチから推薦書を書き上げた。上手く職が見つかれば良いが。

研究グループに新しく加わった修士課程の新入生にオフィスの場所を確認したところ、まだ机を割り当ててもらっていないとの返事が返ってきた。なんだか妙な話なので、学科事務に状況を確認したところ「今年は大学院への新入生の数が多くて、まだ全員分の座席スペースを確保できていない」とのことだった。現在、あわてて院生部屋を増設しているのだそうだ。

とにかく、今年は大学院への入学者数が一気に増えた。おそらく、うちの大学院が「天文学一级学科博士点」という中国内の大学院としての最上級格付けに認定されたことと関係しているのだと思われる。私は実感として良くわからないのだが、一級大学院の博士号とそうでない大学院の博士号とでは、就職時の評価が異なってくるのだそうだ。

「一级学科博士点」に選ばれて大学院の新入生が増えただけでなく、学内の内部進学者も増加した。これまでは学部卒業生が進学する場合は、ほとんどが外部の大学院に流れていたが、今年は学部で成績上位だった学生が何人かそのままうちの大学院に残ったようだ。そんなこんなで、今年は優秀な大学院生がどっと入学してきて、職場が活気に満ちている。しかし、教員側がどこまで頑張れるか、それはそれでまた別の問題である。

中国語学習

単語と例文の暗記(20分程度)